1992.10.18 (Sun)
創作バレエ 『AWAKENING ? めざめる ?』
【創作バレエ 『AWAKENING ? めざめる ?』】
主催 : 前田佳寿美バレエスタジオ
後援 : 長崎市教育委員会
長崎新聞社
と き : 1992年10月18日(日) 午後6時開演
ところ : 長崎市公会堂
【教室の情景】
突然、教室の窓ガラスが割れ、ボールが飛び込んできました。
私は、そのボールをすぐ拾うと、窓の外に見知らぬ少女が立っていました。
クラスメイトが驚いて騒ぎ始めた頃には、少女の姿はありませんでした。
きっと先生に叱られると思ったのかしら?
ボールを先生に渡すと、すぐに授業は再開されました。
私は、先程の少女のことが気になって勉強どころではありませんでした。
そして私は、ふっと思ったのです。
それは、学校を終えてから塾で勉強し、家へ帰ると宿題の山という毎日、どうして1日中、こんなに勉強をしなければいけないのでしょう。
すると、私の耳もとで
「そうですよ。 どうして勉強しているのですか。」
という声に「えっ」と見ると、先程の少女でした。
よく見ると、少女の背中に羽根がついています。
驚いて声を出そうとしたその時、少女に口をふさがれ
「声を出しても無駄ですよ。 私の姿は、あなたしか見えないのですから。 私は、あなたの心の中に住んでいる精なのです。」
私は何が何だかわかりませんでしたが、不思議な事に心がうきうきしてきました。
そして少女ではなく、私の心の精が
「今日、思いきって塾を休んで、農家の人々に逢いにいきましょう。」
と誘ってきたので、私はうなづきました。
ちょうどその時、授業終了のベルが鳴り響きました。
【農家の情景】
今年は例年にない豊作で、農家は稲刈りをしていました。
私は初めて稲刈りの様子を見て、とても感激しました。
今夜は結婚式の前夜祭だそうで、花嫁さんのお友達や村の人々が広場に集まってきました。
花嫁さんの綺麗なこと。
私は花嫁さんにあこがれてしまいました。
私は、両親に気づかれず、家に帰ってきました。
家の前の川には蛍が飛びかい、今夜は特にステキな夜に感じられ、いつのまにか深い眠りにつきました。
【町の情景】
私の心の精は
「今日は町へいきましょう。」
と言いました。
私の家は丘の上にあり、母は毎日車で町まで買い物に出掛けます。
私はいつも母と一緒に行って見たいと、思っていました。
私が塾に行く時間には、母は町から家に帰っている頃です。
さぁ町へ行きましょう。
昨日の農家を過ぎ、町へ降りて行きました。
塾を休んで、2日目は時計屋さん、3日目は靴屋さん、4日目は小鳥屋さん、5日目は洋服の仕立て屋さん、そして6日目は花屋さん。
ところがこの花屋さんで財布がなくなっていることに気づき、困っていると家にいるはずの母にばったり逢ってしまいました。
今まで塾を休んでいた事を、母にわかってしまいました。
【家の情景】
私は、さんざん両親に叱られました。
自分の部屋にもどった時、涙はかれはて頭の中は、混乱していました。
すると、私の心の精が現われ
「この6日間、それぞれ一生懸命に仕事をしていた人々の事を思い出してごらん。」
と言って消えました。
私は、ひとつひとつ思い出してみると時計屋さんでの話が、心に浮かんできました。
「おじさんがこどもの頃、時計は皆さんに時を知らせるとても重大な役目をしていることを知り、時計を造ることを素晴らしいことだと思い、おじさんは時計屋さんになりたいと一生懸命勉強しました。 今では、仕事に誇りをもって毎日、新しい時計造りにチャレンジしています。」
私は「これだわ。」と思いました。
私はただ、言われるままに勉強していた事に気づいたのです。
私は私の将来の夢を持って、そのために勉強しようと心から思いました。
【教室の情景】
私はいつもの様に教室に入ると、クラスメイトから
「両親に内緒で塾をお休みして、あなたは悪い子ね。」
と言われて驚きました。
私は、そこでクラスメイトに塾を休み農家や町に出掛けたわけを説明し、クラスメイトにメッセージを告げました。
「あなたの将来の夢は何ですか?」
主催 : 前田佳寿美バレエスタジオ
後援 : 長崎市教育委員会
長崎新聞社
と き : 1992年10月18日(日) 午後6時開演
ところ : 長崎市公会堂

突然、教室の窓ガラスが割れ、ボールが飛び込んできました。
私は、そのボールをすぐ拾うと、窓の外に見知らぬ少女が立っていました。
クラスメイトが驚いて騒ぎ始めた頃には、少女の姿はありませんでした。
きっと先生に叱られると思ったのかしら?
ボールを先生に渡すと、すぐに授業は再開されました。
私は、先程の少女のことが気になって勉強どころではありませんでした。
そして私は、ふっと思ったのです。
それは、学校を終えてから塾で勉強し、家へ帰ると宿題の山という毎日、どうして1日中、こんなに勉強をしなければいけないのでしょう。

「そうですよ。 どうして勉強しているのですか。」
という声に「えっ」と見ると、先程の少女でした。
よく見ると、少女の背中に羽根がついています。
驚いて声を出そうとしたその時、少女に口をふさがれ
「声を出しても無駄ですよ。 私の姿は、あなたしか見えないのですから。 私は、あなたの心の中に住んでいる精なのです。」
私は何が何だかわかりませんでしたが、不思議な事に心がうきうきしてきました。

「今日、思いきって塾を休んで、農家の人々に逢いにいきましょう。」
と誘ってきたので、私はうなづきました。
ちょうどその時、授業終了のベルが鳴り響きました。
【農家の情景】
今年は例年にない豊作で、農家は稲刈りをしていました。
私は初めて稲刈りの様子を見て、とても感激しました。
今夜は結婚式の前夜祭だそうで、花嫁さんのお友達や村の人々が広場に集まってきました。
花嫁さんの綺麗なこと。
私は花嫁さんにあこがれてしまいました。
私は、両親に気づかれず、家に帰ってきました。
家の前の川には蛍が飛びかい、今夜は特にステキな夜に感じられ、いつのまにか深い眠りにつきました。
【町の情景】
私の心の精は
「今日は町へいきましょう。」
と言いました。
私の家は丘の上にあり、母は毎日車で町まで買い物に出掛けます。
私はいつも母と一緒に行って見たいと、思っていました。
私が塾に行く時間には、母は町から家に帰っている頃です。
さぁ町へ行きましょう。
昨日の農家を過ぎ、町へ降りて行きました。
塾を休んで、2日目は時計屋さん、3日目は靴屋さん、4日目は小鳥屋さん、5日目は洋服の仕立て屋さん、そして6日目は花屋さん。
ところがこの花屋さんで財布がなくなっていることに気づき、困っていると家にいるはずの母にばったり逢ってしまいました。
今まで塾を休んでいた事を、母にわかってしまいました。
【家の情景】
私は、さんざん両親に叱られました。
自分の部屋にもどった時、涙はかれはて頭の中は、混乱していました。
すると、私の心の精が現われ
「この6日間、それぞれ一生懸命に仕事をしていた人々の事を思い出してごらん。」
と言って消えました。
私は、ひとつひとつ思い出してみると時計屋さんでの話が、心に浮かんできました。
「おじさんがこどもの頃、時計は皆さんに時を知らせるとても重大な役目をしていることを知り、時計を造ることを素晴らしいことだと思い、おじさんは時計屋さんになりたいと一生懸命勉強しました。 今では、仕事に誇りをもって毎日、新しい時計造りにチャレンジしています。」
私は「これだわ。」と思いました。
私はただ、言われるままに勉強していた事に気づいたのです。
私は私の将来の夢を持って、そのために勉強しようと心から思いました。
【教室の情景】
私はいつもの様に教室に入ると、クラスメイトから
「両親に内緒で塾をお休みして、あなたは悪い子ね。」
と言われて驚きました。
私は、そこでクラスメイトに塾を休み農家や町に出掛けたわけを説明し、クラスメイトにメッセージを告げました。
「あなたの将来の夢は何ですか?」
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